あおや
10月26日㈯
今日は城山中学にて午前中は練習、午後は試合を行いました。
城山中学の先生には9月の高円宮杯の前、まだ3年生がいる時の練習試合にて選手達の事を褒めてもらっていました。
先日、練習試合をお願いしたところ午前中に是非合同で練習を見てもらえませんか?と声をかけていただきました。
思えば城山中学はMIO東近江が、先日引退した選手達が初めて練習試合をしにいった中学です。
僕たちの最初の対外試合で僕たちは1年生しかいなかったのもありますが今もボコボコにやられたのが昨日の事のように思い出されます。
そういやあの日はあまりにもやられてたので試合に出させてもらいましたね(笑)
そういう中学の先生が少なくとも2年半の成長を気に入ってもらい練習を一緒にと言って頂けたことは高円宮杯では結果が残せなかった彼らにも僕にもご褒美を頂いた気持ちでした!!
当然僕も3年生たちもまだまだ伸びしろを残せたし今もそうですが、でもそういう風に言って頂けたことは本当にありがたかったです!
さて、今日の題名並びに練習内容ですがチームの選手達には半年ぐらいはかけて話したり習得していく練習を半日でババッとやったので城山中学の選手達は頭の中にあんまり残ってないかもしれないですね。
それではもったいないので是非彼らもこのブログを見て思い起こしてもらいたいです。
ちなみに練習後に選手達に今日僕がやったことを何でもいいから思い出してと話をした際、1番多く声が上がったのは「あおや」でした。
では、練習でやったことを挙げていきます。
と、その前に今日の練習で僕が何を伝えたかったか、もしくは普段指導するにあたって何に重きを置いているかを・・・・・
■1つは心やその選手自身、個人です。
基本的には選手達には君が君であることが素晴らしいという話をしたり、そういう思いで接しています。
でもこれには気を付けなければならない事があり、それは大半の人間は甘えるし怠惰に陥りやすいという点です。
あまりにも規律がなく個人を許容しすぎると甘え、怠けが強くなり我慢強さが損なわれる。
ただ、僕はそこさえも認めてあげたい気持ちも持っています。
今日も1人の選手と話し合いましたが
味方がボールを奪われたときにイラッとしてプレーを止めてしまう。
君のその感情や行動は理解できる。ただ、切り替えて守備に行く方がチームにとっても君というサッカー選手の質にとっても良いよね。という話をしました。
つまりはそういう事です。甘えや怠けをしてしまっているね、でもしない方が良いよね。
頭ごなしに甘えるな、怠けるなの方がそりゃてっとり早いです。
でもそれは余程の場合を除きナシです。
少し回りくどいかもしれないけれどその回りくどいやり方が大事だと思っています。
なぜならこのチームを離れた後も彼らの人生は続くからです。
このチームの評判や目先の指導のし易さだけで言ったらもっと規律を厳しくした方が楽です。
でも、それでは選手達が僕からもしくはチームから離れた時に押さえつけたリバウンドの可能性が高まると思っているのもあるし、そういう選手の集団は見やすいけど個性に欠けて面白くないですね。
甘えや怠けには目を配りながら選手の個性や選手自身、自分を発せられる雰囲気なんかには気を配っています。
■もう1つは技術面。
利き足を意識したボールの持ち方、運び方が出来る事。
その上でボールが持て、ボールを意のままに扱えること。
相手との間合いの把握、駆け引き。相手の逆をつく事。
に重きを置いて指導しています。逆に言えばこれ以外はほとんど自由にさせているつもりです。
それを踏まえた上で今日は
1,ジグザグドリブル
2,ドリブルのサーキット練習
3,リフティング
4,4対2をやりました。
本当は4対4、同数のボール回し、ゲームまでやるつもりでしたが時間の関係でまた次の機会にという事で途中で終わりました。
ジグザグドリブルは野洲校のコーチの方に教えてもらったんですが(笑)
その中で
「あるいている時は利き足で運ぶ」
「おくの選手を見ながら抜いていく」
「やわらかい膝や肩で抜いていく」
という僕なりの話を3つしました。
3つを話して10分練習して、僕が何に意識してやろうといったか問うてみる。
ほとんどの選手は3つ出てこないんですよね。
だから覚えれるために工夫する。文章3つは覚えられなくても3文字は覚えられる、しかも城山中学のユニの色に被せて「青や」としようと話をする。
もう10分練習して、僕が何に意識してやろうといったか問うてみる。
ほとんどの選手は3つ出てくる。
頭が良くなりたい、サッカーが上手くなりたい選手は覚える工夫をするように伝えてあげる。
ドリブルのサーキット練習、リフティングでも利き足を意識して。
4対2は本当は20個伝える項目がありますが、その内の
●体の向き
●止めるボールの位置
●相手が来ていない時通るパス
●相手が来ている時の間合い、通るパス、逆をつく話をしました。
普段の練習中はほとんどしない話も今日は5,6個伝えました。
●自分がなりたい、目指すような人のそばにいること。
●環境を変えるのはアリという話。でも自分を変えるのはもっと手っ取り早いという話。
●過緊張状態を引き起こす視床下部は筋肉のようにそのプレッシャーに対し与えられる毎に強化されていくという話。
●細かい所が大きな違いを生む話。
●自分を行動させるために罰、褒美、時間、他人を利用する話。
●脳に情報を入れ易くなる時間帯の話。
ここで書いているだけでも多大な量ですが、選手達にはこの中の1つでも持ち帰ってもらえたら嬉しいという話をしました。
城山中の選手達もそうですがMIO東近江の選手達にとっても復習の良い機会になったと思います。
僕自身も指導のアウトプットをすることで指導の見直し、構築の強化が出来ました。
このような機会を与えて頂いた城山中学の選手、先生には本当にありがたく思っています。
ありがとうございました。
次回のブログにはテスト期間ということもありますので
「こどもに勉強をさせるには」という題で書こうと思っています。